はるな

アルプススタンドのはしの方のはるなのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

全然知らない映画だったけどクソ面白かった。
元が演劇ということもあってか、限られた登場人物で話が展開されていく。野球場が舞台ではあるが一瞬もグラウンドは映らない。声も姿も一切映らない人物たちも多いが、そんな人物たちにも好感が持てるように作られているのが素敵。特に矢野。
個人的にも野球の応援とかは冷めた目で見てしまいがちなのだが最後の方には登場人物と同じくらい熱くなって見てしまった。
特に矢野。矢野が代打で出てくるシーンは一種のターニングポイントであり、何も語らないが彼のおかげでアルプススタンドのはじの方の4人の心は動かされるのだ。
矢野といい厚木先生といい直向きに頑張っているがみんなからは失笑されてしまうような人間が再評価される瞬間というのは心地よいものである。
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