アルプススタンドのはしの方の作品情報・感想・評価

上映館(9館)

アルプススタンドのはしの方2020年製作の映画)

上映日:2020年07月24日

製作国:

上映時間:75分

あらすじ

「アルプススタンドのはしの方」に投稿された感想・評価

固定劇ではいかに動きを出すかが難しいところだけど、登場人物たちのポジションをこまめに変えたり、背景の木々を風で揺らしたり、たまにスタンド下の奥行きのある通路を差し込んだりしていてリズムがありよかった。
ただメインとなる会話が後半の盛り上がり以外ちょっと退屈に感じてしまった。
非リアがリア充に迎合したのではなく、「打席に立ち続けること」の難しさ、辛さ、すばらしさを再認識したということであり、特に抵抗なく感動できた。
城定秀夫監督には詳しくないのでいささか無責任な想像になるが、数多くの作品を撮り続けてきた監督の姿もダブって余計にグッときた。
青春まるっとつまってる感じで、
普通の少女漫画みたいなキラキラとはかけ離れたリアルな感じが共感が持ててリアルで良かったです。
ぐち

ぐちの感想・評価

3.0
演劇の映像化だって聞いて「なるほど〜〜〜」と思う程度には「演劇」だったな!

脚本の完成度はすごい〜セリフ運びとか選び方とかすごく上手い。話としてはスタンダードで捻りは少ないけど、会話劇として完成度高いな〜最初に情報を全部開示しなくてもストレスなく見れる情報の出し方とか。想像する楽しさとか。自然な会話とか。キャラクターの描き方とか。

ただあまりに演劇だったので映像化するにあたってもうちょっと映像ならではのところが欲しかったな〜映像化する意味を持たせて欲しかった…この脚本を映像化するのめちゃくちゃ大変だったろうなと思いつつ…映像表現をもっとして欲しかったな。

高校演劇の脚本だからかあまりに邪気がなさすぎて眩しい。個人的には食い足りなかったり根性論が苦手なのでところどころちょっと引っかかったりするけど。
アルプススタンドの中心にはいけない子たちの端っこで始まり端っこで終わる、端っこで繰り広げられる物語が小さくも愛しい。
mz

mzの感想・評価

3.7
伏線いっぱい回収してくれて
ラストよかった
tomharak

tomharakの感想・評価

4.6
試合中の甲子園、グラウンド自体は全く画に映さずスタンドの端っこに座る冴えない、所謂スポットの当たらない、大多数の人間の投影、である四人の生徒の会話で進んでく…というアイデア一発に留まらない、練り上げられた脚本と演出による新たな青春映画の傑作かと思いました。

そんだけで映画として「もつのか?」って話ですが、ピンク映画出身の監督だけあり、崇高さを感じるレベルで夏の陽射しの元の女の子たちを魅力的に映しつつ(宮下さん、の文字通り透き通るような白肌、汗…!)、的確なリズムの編集、リアルな会話が齎す笑いと緊張、などなどにより全く退屈させない、というかどんどん熱を帯びめちゃくちゃ盛り上がって行く(としてもランニングタイムは75分、ここらが適度か)。キャメラの外を否が応でも想像させる映画的な正しさ。

それぞれの登場人物、主軸の四人以外のキャラクターも含め、お話のはじめとおわりでかなり印象が変わっていく。試合の時間を通し、変化と成長が物凄く丁寧に描かれている。(四人の立ち位置、座る距離感の変化にもニヤニヤしてしまう…!)

その他細かい細かい演出も見事過ぎて、観てて多幸感がありましたし、何でもないシーンで涙が溢れてくるくらいでした。

今年観た中でもいまんとこトップクラスの素晴らしい映画でした。

※田宮さんと宮下さん、『割とすき』のくだりで滂沱の涙が出た。
自分は真ん中の存在?
それとも端っこの存在?

大人になって思うことは「自分こそが世界の中心だ!!!」と思える人は思ったより少なくて、存外みんな自分のことを「端っこ」だと感じているんじゃないかってことで
それこそ学生の頃、クラスや学校の中心にいるような人気者ですら、そう感じる瞬間はあったんじゃないだろうかと
推測に過ぎないけど、今ではそう思うこともある


学年全体で高校野球の応援に駆り出されている、野球のルールも知らない演劇部の女子2人
近くに座った元野球部の男子1人
後ろに佇む学年一の才女にして友達0の女子1人

アルプススタンドの端っこにいる、学校内での存在も端っこの4人のやり取りが映画の9割を占める、とてもコンパクトな物語

でもだからこそ、それぞれの繊細なやりとり、心の機微が細やかに描かれていて、それはもう十二分にドラマチック

試合が進む過程で、彼彼女達の関係も心情も変化していって、そして最後には端っことか真ん中とか、そういうのに悩む多くの人達に向けたカタルシスが……!


セリフも演義も設定もなんだか舞台っぽいなと思っていたら、なんと高校演劇のグランプリをとった舞台が原作で、役者も多くがその後作られた舞台版からの続投だとのこと
なるほど納得

高校生同士のやり取り、いざこざの絶妙な細かさ、リアリティはなんだろう!?と唸っていたら、元の脚本を描いているのは高校の演劇部の現役の顧問の先生らしく、そこもなるほど納得だ
(いや、それにしてもこの観察力と描写力は本当にすごい)

端っこだと感じる自分をどうするか、というテーマだけではなく、応援すること、されること、しょうがないって本当にしょうがない?などの大人も絶対に無視できないテーマがそこにはいくつか内包されていて
なんかもう自分もアルプススタンドの端っこに座っているような、目の離せなさがある

とかなんとか冷静ぶって色々語ってしまったけど、
野球部とかサッカー部の奴がマジで嫌いだった私のような人間が!!!この映画を冷静に観るなんて無理よ!!!
調子乗ってんじゃねえぞ、テメェらなんざ一歩校外に出たら雑魚だからな?雑魚
主役ぶってんじゃねえよバカが
って思ってましたからね!!!
真剣に!!!

そういう斜に構えたと言うか、シンプルに連中に憎悪を抱いていたような人間こそ観るべき映画だと思いました!

ちょっとテイストは違うけど「桐島部活やめるってよ」に無視できない何かを感じた人も、観ると良いと思います


あとなんと言っても役者さん達!
個人的には特に友達0才女役の中村守里さんのネクスト・ジェネレーション感!!!
次世代のヒロインは君だ!!!
と言いたくなるような透明感(安っぽい表現だなあ)と可憐さ!!!
ありがとう…ありがとうの光に包まれてしまいました
吹奏楽部部長役の黒木ひかりさんもでたらめにキュートでしたが、まあその不器用な美少女フェチな私には中村さんが刺さったと言うか……ね???

もちろん他にも次代の素晴らしい役者さん達がこうしてすくすく育っているんだ…と豊かな気持ちになれること請け合いです

青春映画のオールタイム・ベストがまた1つ新たに生まれたんじゃないでしょうか


野球の試合そのもののシーンはマジで0.1秒もない思い切り、素晴らしいぜ
りす

りすの感想・評価

4.3
2020年236本目、劇場19本目の鑑賞
城定秀夫監督


今年、映画館で観た映画の中ではベスト級に面白かった
そもそも今年はコロナウイルスの影響であまり映画館には行けてなかったが、今作に巡り会えたのは素晴らしいこと

甲子園のベンチでの一コマを描いた作品なのにここまで面白い
脚本が素晴らしいの一言

そもそも高校野球を舞台に描いているのに野球シーンが一切ないのが痛快極まりない、なんて低予算に突き抜けているんだろう
試合を描きながら試合のシーンがない、これだけで興味が惹かれる人は沢山いるだろう

ラストの展開も個人的にベスト級に良い
フィルマークスの平均点の高さからも今作がただの低予算作品でないことを物語ってる

この監督はポルノ作品ばかり今まで撮っていたが、今後は色んな作品を撮るお話があるのでは?

次回作も監督するなら必ず観ます
nakaji

nakajiの感想・評価

3.0
愚痴です

インディーズ映画は自由な分、とんでもない優秀な作品も生み出せますが
それは砂浜で失くしたコンタクトレンズを探すようなもの
ほとんどが価値のない作品
学生やワークショップの卒業制作やら、メジャーに見放された物
それから、こんなのです

ストーリーが稚拙で独りよがりだったり
シナリオが未熟だったり
演出がぎこちなかったり
画像がチープで汚かったり
役者に華が無かったり、
下手くそな演技を見ないといけなかったり

未熟だから、金が無いから
そんなの観客には関係ないですから

この作品は
よくまとまっています
なんか、演劇っぽいなあ
と思ったら、やっぱりね
高校演劇ですか

若者達が
前へ向かって踏み出すっつう感じで
コンクールで大好評だったんだろうね

それで
漫画化やら映画化なんやねえ

でも、こんなので何かを得るほど
もう若くはない
話の筋も最後まで見え見えだし
矢野君のくだりもね
まるで教科書を読んでるみたい

大人になったシーンはいらない
夢も希望もないくらい小さくまとまっている
作者の理想は、あんな大人なんだね

送りバントでも幸せになれる人生
夢ある若者には酷すぎるだろう

かと思ったら、努力家を大成させるんだよね
努力は無駄にならないなんて
ちょっと希望を持たせたり

作者は高校の教師らしいけど、教師になる人ってこんなのが多いよね
冒険させて失敗したら、親に訴えられるかもしれないし
ちゃんと保険を作っているあたり守りも完璧だわ

シンパシーを感じて安心感を持つ心地良さ
仲間ができる達成感

まあ、毒にも薬にもならないけど
オロナイン軟膏みたいな作品です

キレイなところだけ見せてるけど
現実は・・・
そう、裏でドロドロしてるんだよ

そうですねえ
高校の特別授業で観せればいいんじゃないですか

よくできているけど
1800円の価値のある部分が無い
未完成でも、ある部分だけでも金を出す価値があれば満足するんですが
あらゆる面で、足りないんです
欠点が少ない分、評価は高くなるでしょうがね
冷静に考えて値段をつけてみてください
映画館にいく労力も含めてね

テレビドラマで十分ですよ

欠点がないわけじゃない

球場がね
どうみても甲子園に見えないんですよ
最初、地区予選のシーンだと勘違いしてしまった
もちろん景色がぜんぜん違うんだけど(球場の外に木が生えてるのがアルプススタンドの裏から見える)
雰囲気がね、あの覆いかぶさるような圧迫感がない
観客にキャイーンの天野がいたように見えたけど、錯覚かな?

それと、先にも書いたけど
内容自体が保守的、教科書的な事
セトウツミが新鮮だった理由を考えればわかる

役者の演技もわざとらしいすぎる
よくやっているようで、一人一人の演技が浅い
演劇の役者とほとんど同じらしいが
映画だからって、急に自然な演技ができるほどまだ力がないのはしょうがない
ん?しょうがないじゃダメなんだってボッチの優等生がいってたな
じゃあダメだ

探せは小さなアラはたくさんある
主役の女の子、男の子にひっついてすわりすぎ
あれは恋人の距離感だ
とかね

個人的には

かわいいトランペットの少女
トランペットを吹いてない時は、女子高生のコスプレしてるおネエさんにしか見えないんだよなぁ
むかし、女子のマラソン選手が走っている姿が素敵で、普段はもっと可愛いだろうと期待してたら、それほどでもなくてガッカリしたのを思い出した

汚れちまったオッサンのヨコシマな感想ですわ

神戸しかやらないなら行かなかった
味の想像できる料理を食べに遠くまで行かないでしょ

暇だったし
わざわざ三田の田舎でやるなら、まあいいか
ドライブがてら映画館まで夜中の真っ暗な道を走っていると
デカい雄の鹿が飛び出してきてひき殺しそうになった

急ブレーキ踏んで間一髪
恐怖で硬直している彼と目が合った
鹿に表情があるわけないんだけどね
一瞬の奇妙な連帯感
彼はガードレールを華麗にジャンプして去っていきました

昔、イノシシに当て逃げされた時よりも驚いた
こんな映画が観たい
けい

けいの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

登場人物のテンションにひっぱられて、気づいたら試合を応援している自分がいる。舞台原作だからというのもあるけど、グラウンドを映さないというのが良かったな。
illマン

illマンの感想・評価

4.0
園田が言わば桐島なんだけど、
この映画は矢野っていう救いがあった

高校まで真ん中で
大人になって、
はしの方になった人生だから
心がグワングワンに揺らされる。

真ん中は真ん中で辛いんだよ
というセリフ、刺さる
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