シネフィル母ちゃん

フォロウィングのシネフィル母ちゃんのレビュー・感想・評価

フォロウィング(1998年製作の映画)
3.4
後半にガンガン伏線回収をして、一気に点と点が繋がり「そうだったのか!!」ってスッキリする作品が多いなか、こちらの作品は点と点をジーーッとジーーーーッと繋げていく「線香花火のような遅さの伏線回収作品」になってるので、こっちは頭をフル回転しまくりでそりゃもう大変。
いや、もう伏線回収とかの問題じゃないような。
なんなのだろう、この不思議な感覚は。
ノーラン監督の焦らしプレイに、まんまと踊らされまくり状態。
完全にお手上げ。

主人公の顔の怪我の変化、髪型の変化、部屋の変化などなど
時間軸がバラバラに断片的に紹介されるものだから、こっちは必死に食らいつくしかない。
気分はまるで、謎解き中の探偵。

真実が全て明らかになった時、爽快感と絶望感で呆然とラストシーンを眺めてしまった。
ノーランさん、デビュー作からして天才すぎてスクリーンに向かって土下座したくなってしまった。