みきてー

ホドロフスキーのサイコマジックのみきてーのレビュー・感想・評価

4.0
ホドロフスキーはとことん私小説的映画を撮り続けてるというのは、エルトポのコメンタリーで痛感したのだけど、今回は更にサイコマジックによってそれぞれの作品の意味不ポイントが氷塊していった。

自分とは全然重ならない苦悩を持つ人々なのに、共に心のどこかが癒されていく感覚がすっごい不思議。そして危険。
映画終盤ではサイコマジックを取り巻くエピソードは1:1のセラピーから飛び出し、どんどん宗教性を帯びてきて…ホドロフスキーも意図して教祖的存在から距離を取るためにあのような展開にしたのだと信じたい。というわけで編集の妙を救い上げないと只々やべー奴らの話になっていまう所がやっぱり意地悪だなーと思いました。
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