Tai

今さら言えない小さな秘密のTaiのレビュー・感想・評価

今さら言えない小さな秘密(2018年製作の映画)
3.7
自転車に乗れない。ただ、それだけ。

これは劇場予告見て気になっていたのに鑑賞を逃していたんですよね。いつの間にかレンタルも旧作になってる⁉︎という時が過ぎるのは早いものですねな作品(?)

舞台はフランスのとある田舎村。
そこで自転車修理工を営む主人公ラウルの腕前は超一流!自転車の事であれば村の誰もが彼を頼る程です。
家族にも恵まれ、順風満帆に見えたラウルが抱える秘密とは…自転車に乗れない‼︎直せるけど乗れない!その構造を知り尽くしているけど乗れない!漕げない!
そんなラウルの前に現れたのが、色んな村に滞在しながら村人を撮って渡り歩いているというカメラマン。
果たしてラウルは秘密を墓まで持っていくことができるのかーー?なお話です( ´∀`)b

も、題材が小っちぇー!んですよ。笑
どこまでも壮大な物語を作ることもできる映画において、あまりにもミクロな視点の作品に興味津々でした◎
かなりのゆるふわ系フレンチ・コメディでして、疾走感のある笑いとはかけ離れています。
序盤はビックリするくらいラウルの生い立ちを丁寧に描いているので、人によっては眠くなったりするかもですね。

でも、そんな感じだからこそラウルはじめ登場人物達の状況や考えが伝わりました。
他人からしたらなんて事ない悩みでも、本人からすれば大事。それを他人が理解するというのは難しいものです。
こういった話を理解できるというのも映画の醍醐味でもあり、それを感じることが出来た本作は中々の良作だったんだと思います( ´∀`)b


ちょっとお伽話っぽい作りだと思っていたら『アメリ』で脚本のギョーム・ローランということで、非常に納得でしたね( ^ω^ )
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