石川優

サヨナラまでの30分の石川優のレビュー・感想・評価

サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)
3.5
2020/1/25鑑賞。10本目。
「現実的で友達作らない主義」の北村匠海が、不慮の事故で亡くなった「ロックバンドのギタボ担当で夢を語り何事にも自信満々」の新田真剣佑の形見であるカセットレコーダーを偶然見つけてしまった事により北村匠海に真剣佑がとりついてしまう話。

個人的にはカット割で長回しの所と喰い気味で割ってくる所をちゃんと意図的に使い分けていたり、北村の部屋で対称的な性格の2人を同時に写す際、部屋の明かりで北村の方を暗く、真剣佑の方を明るくしていたりとシーンの撮り方に工夫と熱意が感じとれて良いなと思いました。

あと脚本面でもカセットレコーダーのギミックを使ったの上手さ(30分しか再生できない、録音出来る容量少ない、再生中カラカラ音が鳴る等)も良きでした。

それと真剣佑が北村にとりついて性格が変わったりする所がめっちゃ「シャーマンキング」の憑依合体っぽいなとか、物語中盤からの展開が「ヒカルの碁」っぽかったりしたので、どうやら脚本家は00年代のジャンプが好きのようですな!
石川優

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