だれかの人権を奪う政治があってはいけないのだけど、在ってしまう世界の現実。
たまたまある程度の合意がとれている、ように見えているだけで、
生存権に関わるあからさまなものが露見しづらい、というだけで、
至るところ、身近なところでも差別は在ってしまっているのではあるけれど、それでも。
死に物狂いで映し出した、編み出した旅路は何よりも説得的で、言葉を失う。
あんな時間を、空間を生きていかなければならない子どもたち。
底抜けに明るい笑顔、外を自然を遊び回るいきいきした手足、
憤怒を露わにせざるを得なくなる瞬間、恐怖に泣きじゃくる声、
そのいずれにも喉の奥から色々がこみ上げます。
そして移民、難民に対する態度というのはどこか遠い国のイシューではなく、
避けがたく我が事として起こっている問題。
のに、どうしていまいち実感しづらいんだろう、されていないんだろう、素朴な疑問として…
この今の、一般大衆たる私の認識の薄さこそが日本が実践している排斥の一種の形か。
そもそも認定せず受け入れていないのだから。
当人は何も悪くなくて。
好きな所に産まれられるわけではなくて。
産まれた国で政府が、法が、警察が機能していない、としたら。
