ありがとうございました、こんなところに2020年公開作で一番好きな映画を見つけた。
今この世界を生きていて、少なくともわたしは"普通"に雁字搦めにされて生きている。本当に生きにくい世の中だと思っていた。この作品を紡いだ監督のように世界を優しい目で観れる人がいることに救われた。この作品は肯定の物語だったから。
どこか90年代の台湾映画や香港映画の香りもするのは、監督の映画的なルーツによるものだろうか。
キャストが演技経験がないというのも良い。良い=芝居がうまいだけじゃなく、どことなく感じるぎこちなさすらも、3人の微妙な関係に作用してるというか。久々に心から好きだと思える作品に出会いました。