めちゃくちゃ苦しかった.
心がずっと締め付けられて、もう観たくないって何度も思ったけど、最後まで見届けたくなる作品.
強さってやっぱり優しさの中にしかないと思う.
オリバーはよく涙を流すし、ひ弱で素直だから、いじめられる対象になりやすい. でも一回も弱音は吐かなかった. そして、優しさや素直さを嫌でも感じられずにはいられなく、どの登場人物より強さがあった.
どんなに辛く苦しい状況でも、彼はその素直さだけはずっと変わらなく、だからこそブラウンローのような人に救われたのだと思う.
ブラウンローの心の暖かさや寛大さは、この悲劇の物語の中でとても救われる. この世界には、彼のようないい人がいるから誰でも希望は持てるんだよなあって.
オリバーから生き方を学んだ気がする.
素直な心はどんな状況も好転させる力を秘めており、誰にも見てもらえてないと思っていても、不思議と伝わる人には伝わるもの.
やっぱ文学作品素晴らしいね.
鑑賞中も後も、いい気持ちにはどうしてもなれなかったのに、何故か心が浄化されるような感覚に陥る.
死ぬまでに読みたい本リストに、また追加されてしまった.