このレビューはネタバレを含みます
各人物の背景・動機などの説明があまりなく、
映画的なショットで説明していく映画。
最初見たときは
和歌山の風景、完成する前の梅干し、美術館の舞台のシーン
(全部水が印象的)などきれいなシーンが浮かんだが、
複数回見たときには
芋生さんの靴擦れ、目のクマ、指のささくれ
といったボロボロな感じも印象が強くなっていく。
1回目は特に前半は翔太目線になってしまいますが、
2回目以降見ると
やっぱりこれはタカラが主役の映画なんだなぁと思いました。
だって、最初からタカラは翔太が施設に着た瞬間からわかってるし、
乾燥機の操作をするときなんて、めっちゃ意識してることになると
恥ずかしくなります。
あと、バスの中で女子高生のおしゃべりを聞きながら
ネイルをしているのを見て、翔太がキレるシーンが
女子高生の会話が面白くて、全体が自然な会話劇が少ないだけに
後に残っています。
翔太がパチンコ屋から逃げるシーンの走り方も
飛び跳ねすぎて、笑うところではないのに笑ってしまいました。