ロードムービーの尺度で観れば長い映画なのかもしれないが、近年水準の高まる韓国アクションとの融合でジャンルレスなエンタメに昇華。
"死の恐怖"と"生の恐怖"の挟み撃ちの中間に立ち、ある種の「搾取する/される」の分断をぶっ壊すソボク。彼らの武器は銃と身体と天変地異。
ラストはもはやカルトな程に爽快だった...!
初めはどの系統の映画なのか戸惑ったが、役者のファンサービスがロードムービー的嗜好に持っていき、泣ける様な一幕もあった。全てはパク・ボゴムの演技力や脚本力によるものだと思う。まぁソボクが少年に見えない問題もあるが。
「俺の命はお前次第」、なんて格好良い言葉だ。
「Arc アーク」もそうだが、"死"と"永遠"を対比に描いた映画が増えてきている気がする。確かに、死ぬ事の怖さを体感しなければ人生では無くなるのかもしれない。ただ、"永遠の生命体"と"死んでいく僕"の物語がとても儚くて、死は、人間はどう在るべきかをかなり考えさせられた。
