すぎやままゆこ

映画ドラえもん のび太の新恐竜のすぎやままゆこのレビュー・感想・評価

-
大感動、目滝!
キューとミューがかわいすぎて、
2時間でこれだけの愛着をわかせるキャラクターはなかなかいないよ!🦕

映画1作目『のび太の恐竜』にリスペクトを捧げつつ、まったく新しい物語に進化していて、ドラえもん連載開始50周年&映画40作品目にふさわしい映画!!

本作とのび太の恐竜は、冒頭は同じストーリーで、いい具合にリニューアルされ、ほぼちがうお話に仕上がっているけど、途中のび太の恐竜でおなじみのピー助がでてきてまた感動。
40年前子供だった頃に、のび太の恐竜を観た人が今おじさんおばさんになって子供や孫と本作を見ている可能性もあると思うとこのシンクロ感はグッとくる。

ベタなお話とも捉えられかねないけど、
・あえてTHE悪者をださない(この世に真の悪、悪者は存在しないという監督の考えかららしい)
・のび太の恐竜のときの大切なテーマだったドラえもんがのび太へ温かい目を向けるという支え方を継いでいる(ドラえもんが出過ぎた真似をせずのび太自身が考えぬき、みんなの力を借りながら成長していく)
・歴史を変えることは許されないvsのび太のキューを救いたい気持ちの落とし所の綺麗さ🕊
は全然ベタじゃない!
よく出来た話だったな〜

これから街で鳥を見るたびにのび太ありがとう!て思えたり、飼っているペットにさえも歴史や物語があるのではないかと思いを馳せたくなったりして、生活の視座が変わる。

ふつうとは少し違った特徴が、環境の変化に偶然適応して、思いがけない歴史をつくることがあるかもしれないということを学ばせてくれ、多様性の素晴らしさを嫌味なく気づかせてくれる作品。

観に行くともらえるまんがBOOK(5種類もある!)もあわせて、子供も大人も楽しめると断言したい!