しちれゆ

少年の君のしちれゆのレビュー・感想・評価

少年の君(2019年製作の映画)
3.7
東野圭吾のパクリとも言われるが、私は東野圭吾を読まないので(1冊読んだかなぁ、なくらい)分からない。

中国の″高考″(全国統一大学入試)に賭ける中国の高三生がすごい。人生の勝ち組になるための凄まじい戦い。THEアジア大学ランキング2021は1位清華大学2位北京大学と中国の大学が独占している(因みに東京大学は6位)。チェン・ニェンの通う超進学校は完全に予備校と化し、ここでのイジメが凄まじいのだが、イジメなんかしてる暇あるの?と思う。そしてチェンが出会ったストリート・チルドレン(とはいえ成人済み)シャオベイ。チェンがクラスメイトの女子に髪を切られた時にシャオベイがバリカンでチェンの髪を刈り、自分もまた彼女と同じように丸刈りになり2人で写真を撮るシーンがとても切ない。何も求めずただ2人でいることで満たされる純愛。
「いつか並んで表通りを歩けるよ」とチェンは言うけれど、その時は来るのだろうか。
映画の終わりで「中国はイジメをなくすため努力しています」(大まかにはこんなふう)的な啓発テロップが出て、これが本当に蛇足だった。
しちれゆ

しちれゆ