ベべべっち

少年の君のベべべっちのレビュー・感想・評価

少年の君(2019年製作の映画)
4.2
俺が君を〜君は世界を〜

『ソウルメイト/七月と安生』を観た直後に連続で鑑賞。
こちらのチョウ・ドンユイさんはボロボロ丸坊主でホントにびっくり😨

高校3年の受験生女子と、学校に通っていない孤独な不良少年によるラブストーリー。

もうジャケの段階でわかるけど、爽やかな学生によるハートフルな青春謳歌恋愛モノとは、あまりにもかけ離れている今作。
間違っても、しゅわきゅん♡とか言えない。
甘くも酸っぱくも甘酸っぱくもない。しゅわしゅわもしていない。ボロボロで、きゅん♡はなし😨

終始、薄暗い雰囲気が漂う中、ほとんどズタボロな2人。
あまりにも痛々しいのだけど、決して可哀想という訳ではない。
かといって、2人が幸せなのかどうか訊かれると即答もできない。
でも、お互いを心の底から愛おしく思って信頼していたのは間違いなく伝わってきた。

『ソウルメイト』でもそうだったんだけど、やっぱり今作もチョウ・ドンユイさん。
作品自体は『ソウルメイト』の方が好きだったが、チョウ・ドンユイさんの演技でいうと今作に軍配が上がったかも。

とにかく壮絶な、いじめられっ子役で痛々しい。
学校でも家でも孤独。
家はまだ居場所がないまではいかないが、シングルマザーの母親はほとんど家にいなく、ちょっぴり犯罪まがいの仕事をしている疑惑のせいで、家まで被害者らしき人が押し寄せてくる。

そこに加えて差し迫ってくるのが、受験という名の戦争。
中国の受験生ってあんな感じ?それとも映画だから盛ってる?
普通に日本よりヤバそうでした😨

そして、それ以上にヤバいのが虐め。
あんなに受験勉強が忙しそうなのに、他人をいじめてる時間はあるのか…?
と、ツッコミたくなるぐらい。

さらにもっとヤバいのがジャケにも写ってる、チョウ・ドンユイさんの丸坊主姿。
ほんの1時間ほど前に『ソウルメイト』での美貌を目の当たりにしたばっかりだったので、そのギャップも加わって衝撃が倍増に。。
(ホントに切ってるよね?💦)
見事な体当たりでした。

肝心の物語の方は、パクリ疑惑とか置いてといて、観ていた時は素直に面白かった。
ベタな感想だけど、2人が一緒に画面に映ってる時が見応えがあって楽しい。
というか、それに尽きるけど…。

あと気になったのは、特に重要なことではないけど、ミスリードを誘うような描写の手法が『ソウルメイト』と被ってたところ。
流石に2連続では騙されません😂