コレ、めっちゃ掘り出し物ですやん!
スコット・アドキンス作品の中ではかなりハードでケレン味少なめなガチ暴力寄りのエクストリームリベンジアクション映画。
とにかく徹頭徹尾《痛い》!
観てて《痛い》!
普段のアドキンス案件と比べても中々の狂犬っぷり。
半ば密室劇に近い構成の合間合間に回想を刺して徐々に真実が分かって来るというアドキンス案件にしては凝った作りになっている。
ストーリーはザックリと言えば裏社会で地位を築いた兄とハメられて捕まった弟の"ノワール兄弟喧嘩"なんだけどアドキンスの刑務所内における狂犬誕生過程がまぁシンドい。
普通なら心折れる。
死ぬ。200%死ぬ。
でもアドキンスは死なない。
ただソレは何故か?という部分に
『だってアドキンスだもん!』
という"必殺アクション俳優パワー"で押し切るのでは無く 明確なキャラクターとしての理由があり、ソコからクライマックスも俄然ボルテージがアガるんですよ!
コレは正直ヤラレタ感がありましたな。
監督がアドキンスと良く組んでる人で、彼の動きを上手く拾えているのも良い感じ!
100%とまでは言えないものの 基本"ステゴロ肉弾戦"方向なので、ヴァンダム-アドキンス方面のアーティスティックな蹴り技は当然少なめだが、スタイルがゴツゴツしてるのに実は流れが綺麗なファイトコレオグラフを上手く魅せている。
(観てて痛いけどw)
若干ストーリーが正確に把握しにくい流れはあったが大丈夫。
何となく分かるから!!ww
トータル90分弱でアクション多いのに意外にもアクションのみに頼ってない良作ですよコレは!
惜しい点は…
スコア(BGM)。
『ふた昔前の香港映画かよ!』って感じで内容的に合ってないと言うか、まぁショボい。
もう少し何とかならんかったかなぁ…
オープニングとかもう「大丈夫か?」思うぐらいダサい。
あと、エンドロール後のポストクレジット。
アレ要らない。
スコット・アドキンス主演作の中でも結構な上位に来る作品。
肉弾アクション好きな方にはわりとオススメ出来ると思う。
ランタイムも短めだし、試してみる価値はあると思うよ、ウン。
ちなみに
残酷描写が若干キツめだが、ダントツ痛いのは《歯》だ。
歯は痛い。
アマルガムってもう日本の治療じゃ使ってないよね、確か。