ロマンス小説作家のレオ。軍人で不在がちな夫パコとの関係修復に悩み、神経をすり減らし、結果彼に捨てられて立ち直るまでを描いたペドロ・アルモドバル監督・脚本作(1995)
主にレオの「夫に捨てられそう」「捨てられた」苦しみが描かれる。
「関係修復の可能性は無い」とばっさり告げるパコに深く傷つき自殺まで図るレオ。でもすんでのところで正気に帰る。
彼ら以外の登場人物も多彩で、特にレオの母親の爆弾トークには思わず苦笑い。
夫パコに捨てられた深い傷から立ち直るレオへの視線は温かい。
監督らしい、ひとりの女性の苦悩と回復の話だなと思いました。