ymmtdisk

オフィーリア 奪われた王国のymmtdiskのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

オフィーリアは王妃・ガートルードが最も信頼する侍女。彼女はハムレット王子の目を惹き、二人の間に許されざる愛が芽生えていく。さらに、国王の弟・クローディアスの謀略が絡み、次第に城は不穏な空気に包まれていく……と言う展開。

シェイクスピアの悲劇『ハムレット』をオフィーリア側の視点で描いた映画。原作は読んだことがなく、全く知らないままの鑑賞だったので、新解釈とのことだけど、自分にとってはこれが初めての『ハムレット』体験となった。でも面白かったのでヨシ。
オフィーリアが復讐の炎を燃やすハムレットを何度も引き留めることが印象的。復讐はなにも生まず、ましてや自分自身や国まで崩壊させかねない。ということか。
そして、オフィーリアが死んでいなかったら、死が偽装されたものだったら……という流れになる。これはまあ、ベタではあるかもしれないけど、嫌いな人はいない展開だと思う。私は好きだ。

あと、映画『スリーピー・ホロウ』でもそうだったけど、森の奥に住んでいる「魔女」が誰かの姉妹というのはありがちなパターンなんだろうか。興味深かった。

アトロク2020年12月14日、三宅隆太さんの2020年ベスト映画から。
ymmtdisk

ymmtdisk