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オペラ座の怪人のmiiのレビュー・感想・評価

オペラ座の怪人(2004年製作の映画)
5.0
プロローグの時点で もう素敵すぎる。
1919年パリ
オークションに出品されたシャンデリアが灯されて 画面が一斉に色付き
1870年へと飛ぶ。
「Overture」あの荘厳な曲と共に物語は息吹きます。

これがミュージカルだよな!という歌と音楽。
アネッ○とは段違いのクォリティの高さ。
これも クリスティーヌ(エミー・ロッサム)とカルロッタ(ミニー・ドライヴァー)の圧倒的な歌唱力···
2人の声色の異なるソプラノの高音が素晴らしいです。
ファントムが惚れたにそぐわしい声と言いましょうか。

クリスティーヌ+ファントム+ラウルの異なる曲調からなるクライマックスの三重奏も圧巻。
その後の展開が もう···ね。

衣装や演出などの世界観がとてもロマンティック!
華やかで ファントムまでもが美しい。

舞台のパステルカラーで統一された衣装であったり
仮面舞踏会のシーン「Masquerade」では
こちらも見事に格式高いカラーで統一されており その絢爛豪華さに目を奪われる。
この場面は 何度も観たくなります。

初めてクリスティーヌがファントムと対面する「The Phantom Of The Opera」では
キャンドルが灯された回廊を案内するファントムが魅惑的に映り
地下の秘密の彼の玉座も 幻想的な世界。

ファントムの切なくも儚い愛の行方。
奇人と言われながらも ラストに花を捧げる彼の一途さ。
この幕切れも わたしは大好きです。
クリスティーヌの初舞台での「Think of Me」の歌詞は ファントムの心を表していますよ。
彼女がファントムにキスをする場面では
涙が溢れて止まらない···
この時のジェラルド・パトラーの表情が凄くいいのです。
ストーカーと言われようとも 彼はわたしの大好きなキャラクターです。

ファントムとクリスティーヌが共演した舞台「The Point of No Return」を眺めるラウルのこの表情もいい。
これも 冒頭のオークションに繋がるわけです。

観れば観るほど 華やかさの裏にある3人の愛の奥深さに虜になる。
それが「オペラ座の怪人」の魅力ですね。
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