なっちゅ軍曹

ブラック・レインのなっちゅ軍曹のレビュー・感想・評価

ブラック・レイン(1989年製作の映画)
4.0
こんなに面白かったのか、と驚いた。最後に観たのは20年以上前。小学生の時だった。派手さが足りない、何だか陰気な映画だなぁと感じたことを覚えている。再見したところ、最高だった。すげぇ痺れた。良さに溢れた作品だった。まず演者が良い。マイケル・ダグラス、高倉健、松田優作、アンディ・ガルシア、若山富三郎、もう全員良い。本当に良いキャスティングしか無くて「マイケル・ダグラスに箸の持ち方を教える」という5秒くらい出てきたおばちゃんですら良かった。そして脚本が良い。特に高倉健の脚本は最高。おそらく高倉健のキャラクターに合わせたセリフに書き直したのだろうけど、アンディ・ガルシアが交流を深めるクラブのシーンは本当に良さに溢れてるし、マイケル・ダグラスとうどんを食べるシーンは作中屈指の名シーン&名セリフだった。松田優作と若山富三郎の絡みのシーンは「なんて贅沢なシーンなんだろうか」とただただ見入ってしまった。まさに命と命のぶつかり合いみたいなシーンだった。名作。