劇場版アニメ特集①（1／3）
山崎 貴 監督作品
３ＤＣＧアニメとしては初制作となるルパン三世。物語はルパン一味が無限エネルギー発生装置「エクリプス」を探す秘密組織と対決し、それに関わる少女レティシアのナゾを一緒に追うというもの。ルパン、次元、五ェ門は超絶アクションで難関を突破し、不二子の美貌も炸裂する。彼らを追う銭形警部はルパンと共闘して秘密組織を追いつめる。３ＤＣＧはアクションシーンでもっとも生かされていたような気がする。ラストはジーンときて清涼感に満たされた。
山崎監督は、ＶＦＸを駆使し昭和の時代を色濃く感じさせる映画『ＡＬＷＡＹＳ三丁目の夕日』で知られている。今回はレギュラー声優陣に加え、ゲスト声優陣が豪華である。少女レティシア役は広瀬すず、秘密組織の研究者ランベール役が吉田鋼太郎、組織を操る謎の男ゲラルトが藤原竜也。キャラとその声は思った以上に違和感がなく、物語にすんなり入ることができた。ＴＶアニメの第１シリーズから数えて今秋（２０２１年）で５０年。登場人物は古典の領域と言えるほど全世代に知られており、あらゆる芸能・エンタメの素材として演じられ、使われていく予感がある。
