KUBO

ルパン三世 THE FIRSTのKUBOのレビュー・感想・評価

ルパン三世 THE FIRST(2019年製作の映画)
4.0
11月4本目の試写会は『ルパン三世 THE FIRST』完成披露試写会

私は山崎貴の大ファンで、ずーっと「山崎貴にハズレなし!」と思ってきたんだけど、『ドラクエ』で大コケしたんで「ルパンを3Dで」って聞いて、予告編を見てもかなり懐疑的な気持ちでいました。

ですが、ハッキリ言いましょう。「『カリオストロ』の次におもしろかった」と!
(実はこのセリフ、上映後ロビーでお会いした山崎貴監督に言ったら、少しコケて笑ってました。ルパンファンとしては最大限の賛辞だということはお分かりでしょう。)

一番気がかりだった、3Dにした違和感というものは、意外になかった。立体に見せるために、それぞれのキャラデザインがクセを抜いて大人しくなっていたのは確かだが、やはりオリジナルキャストでの声優さんの声の力は大きい。普通にルパンを感じさせてくれた。

それより音楽の力って大きいなぁ。おなじみの大野雄二作曲のルパンのテーマにのせてオープニングがはじまると「ああ、ルパンだなぁ」と懐かしさというか、いつも通りの気持ちよさというかでうれしくなる。さらに画像が3Dであることも相まって『007』のよう。

ルパンの動きっていうのは、『ファースト・ルパン』と『カリオストロ』で完成してると思うんだが(要するに宮崎駿の動きなんだが)、3Dになっても山崎貴はそれを完コピした。動きはいつものルパンだ。

さらにCGについていうと、ルパンの着ているジャケットが革であることや、キーアイテムの「ブレッソン・ダイアリー」の金属感など、CGで物質の素材感を出すなど、高度な技術に恐れ入った。

終盤『インディ・ジョーンズ』風になるところはまだしも、その後の展開が規模がデカくなりすぎて『ポケモン』映画みたいになっちゃうのはオールドファン的にはやりすぎな気もするが、トータルで本当にちゃんと『ルパン』だったし、中途半端なTVスペシャルを見せられ続けた23年、やっとまともなルパンに出会えた感じだ。

特にラストシーンは『カリオストロ』を意識したんだろうな〜。宮崎駿へのリスペクトを感じる爽やかなエンディングでした。

舞台挨拶ではゲスト声優の広瀬すずちゃんが、アフレコじゃなくてプレスコの際に栗田貫一の声を聞いて「ホンモノのルパンだ〜」って緊張したって話をしてたが、「そうか、もう栗貫がホンモノのルパンか」ってオールドファンは故山田康夫に想いを馳せた。

また次元役の小林清志さん、ご高齢で杖をついての登壇だったが「もう少し次元の声をやらせてくれ。もうすぐ逝っちゃうからさ」とおっしゃっていた。

上映後、ロビーで山崎貴監督に直接お会いしてお話しできて、本当にうれしかった。「『カリオストロ』の次におもしろかったよ」って。