チャウ

劇場のチャウのレビュー・感想・評価

劇場(2020年製作の映画)
4.5
「いつまでもつのだろう」が全編通してまとわりついているような感じがした。誰でも考えるけど口にはしない。だからナレーションとして語られたことが余計に響いた。
恋人との関係に限らず、家族だったり、友達だったり、仕事だったり、自分の健康だったり、お気に入りの店だったり、お気に入りのモノだったり、お金のことだったり、その瞬間だったり、手放したくない気持ちが強ければ強いほど誰しも頭をよぎることがあるんじゃないかと思った。
けどここでの評価を見たらそれほど高くもなくてそうでもないのかも笑。
その対象を広げればキリがないくらいに自分の生活にも纏わりついているような気がするのは自分がいい歳になってきたせいか。

素直になれなかったり、急に引いた態度をとってしまったり、その後やけに気を遣ってみたり、相手に気を遣われることが鬱陶しく感じたり、逆に気を遣われないことにイライラしたり、近いことを経験したこともあってそこもグサグサと刺さりまくった。あんな風に暴れはしないけど。

この二人、恋人とゆうより親子のような関係。自転車のシーンは何度でも観たくなった。

とりあえず芝居を観に行きたくなる(今だけ)。
欲を言うともうちょっときちんと関西弁の指導をして欲しかったかなと。
チャウ

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