劇場のギャスのレビュー・感想・評価

居酒屋の劇団員に「どんな顔で、僕の背中が見られているのか怖かった」のナレーションのシーン、実は彼は背中さえも見てもらえてなかったところに、彼の絶望的な"世間や彼女とのズレ"が象徴されていた気がした。

とにかく、すごく太宰的。
自虐と理屈と屁理屈、
歪んだプライド、
ピュアな人への甘えと怖れ、崇拝。

沙希が擦り切れていくことに対して、なぜか安堵を感じているような永田にクズさしか感じなかった。

いろいろと男に都合のいい話。