人と関わるのが苦手で、自己肯定感が低く、ゆえに自らを守る為に肥大した自尊心を持った、売れない舞台作家の永田。
偶然に出会った恋人・沙希の存在は彼を癒やし肯定するが、徐々に二人の関係は変化してゆき…というお話。
一つ一つの台詞やシーンがとても繊細かつ文学的で心の琴線を震わせる。
世界に自分しかいなかった男の中に入って来た沙希という存在は、永田にとって自分自身を映し出す鏡であり、自らの歪さを自覚させられた永田は彼女を拒絶し、それでも彼女を求める。
不器用過ぎる男の、美しいく大切な恋愛の物語。
言葉でこの作品の良さを伝えるのはとても難しいのですが、むしろだからこそこういった映像作品として感覚的に伝える事が出来るというのは映画ならではの良さなのだと思うし、こういった作品はいつまでも心の奥に残り続けるんじゃないかとも思います。
そして、こんな山崎賢人くん初めて見たけど、すんごい良かったし、松岡茉優さんはやっぱり鉄板でした！
