『劇場』又吉直樹の太宰オマージュがごりごり全開。
見ていて男の面倒くささにイライラするけど、屑な自分の同族嫌悪ゆえ。
屑なのはわかっているけど、プライドだけはいっちょ前。純な部分を認めてくれる女の前だけは安心できるが、それすらも疎ましく感じる哀しさ……。
客観的には屑な男と共依存する女のダメな恋愛物語だけど、そこに一分の幸せとピュアさがある。
切なさに胸打たれましたよ。
それにしても太宰のこと好きなんだなあ。
松岡茉優の感情の揺れの表現に思い切りやられた。他の人の演劇を見にいったことを咎められる場面で溜まっていた感情を爆発させる「面白かったよ!」ほんとに上手くて泣いてしまう。
で、山崎建人の関西弁の酷いこと。あんなにできないなら別に絶対関西人でなければいけない話じゃないんだから脚本変えればいいのに。ずっと下手なら映画内で慣れてくるけど、標準語に時々混ぜてくるから余計イライラ。いくら男前でもあれはあかんで