劇場のななめまえのレビュー・感想・評価

原作読了済みです。
又吉さんの作品は人間の機微がリアルで目を覆いたくなるほど繊細ですが、映画でもきちんとそれが再現されていて丁寧に抉られました。
確かな幸せと長くは続かない諦観をこれでもかとリアルに見せつけられて、生きていてどうにもならない理想と現実、
人間の愚かさと愛おしさが詰まった作品になっていました。
特に松岡茉優さんの演技が素晴らしく、キングヌーの井口さんもハマり役で作品の魅力をより深めてくれています。