『神々の山嶺』良かったので脚本同じ人のこれも観てみた。監督は高畑勲を尊敬してるらしく田園風景ほんとに楽園のよう。その背景のまま繰り広げられる史実のままの生き地獄。アフガンの地獄を描いた『ブレットウィナー』に並ぶ傑作だった。カンボジアの共産主義革命とやらも力を手にした馬とか鹿(ほぼオス)が、主義に隠れ革命を言い訳に身近な弱者にやりたい放題。人類どこもここもほんとに同じパターン。けど自国民300万も虐殺したクメール・ルージュ誕生の背景みてみれば、やっぱりあったよアメリカ軍による大爆撃。投下総量は第二次大戦で日本に落とした量の3倍！食糧生産は耕作面積249万ヘクタールから5万ヘクタールに激減で、米価34倍に急騰だったそうだ。またしてもアメリカ元凶のパターン。結局それも権力を手にした馬とか鹿(のオス)パターン。この映画を日本に置き換えたら南京大虐殺のアニメ映画ってことで、そんなの有り得ないアニメ大国日本で宮崎駿の新作だけが待ち遠しい。片渕須直監督も新作待ってます。
