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これは君の闘争だのoのレビュー・感想・評価

これは君の闘争だ(2019年製作の映画)
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ブラジルでたくさんの高校生がデモをしていて、その中で目立った活動をしていると思われる3人によるドキュメンタリー。
とにかくアツい! 彼彼女らにとってデモは自分たちの生活に直結していて、市政でバスの運賃が上がる議案が出てくれば反対デモを起こすし、公立高校が減らされる議案が出たら学校を占拠するほど。
日本だとデモはごく一部の人たちが行っているように見えるかもしれないけど、海外のデモ運動を見ると日本の人たちは権利意識が低かったり、「どうせデモなんてやっても変わらない」と半ば諦めてしまったりしてるのかもしれないと思った。
途中、サフラジェットの話にも触れられるけど、誰も攻撃的な手段を取りたくはない。友好的なデモだけでは事態が改善しない時、やむを得ない選択肢として占拠などを行っているにすぎない。
学生の多くがデモに参加していてお祭り騒ぎのようでもあるけど、警察から暴力をふるわれたり、拘束されたり、恐怖がつきまとうもので、ピリピリとした高揚感がカメラを通じて伝わってきた。
学生時代から同性愛者がごく自然にキスをしている姿を見ると、自由でいいもんだなと素直に思える。
右傾化するブラジルの姿は日本の現状に重なる面もあるけれど、3人のまくし立てるような語りと活動がエキサイティングで、見た後は自分も何かあった時はアクションしていきたいなと明るい気持ちになれる。
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