のあ

列車に乗った男ののあのレビュー・感想・評価

列車に乗った男(2002年製作の映画)
4.0
授業にて。

人生と出会いについて深く考えさせられる話でした。
この二人がもっと早く出会っていたらどうなっていただろうか、と思う反面、あるべきタイミングで出会った二人であったとも思ったり。
あまり多くない台詞の中で静かに進むストーリー、そして一気に転がっていくラスト。
vousがtuに変わる瞬間がわかると、もうたまらないですね(笑)
唐突と言えば唐突ですが、観客も薄々感じ取っていたものが現れた、というような最後でした。
ずっと留まっていた男は列車に乗る旅に出るし、列車に乗り続けていた男は安息の地を見つける。
後悔もあり、でも満足でもあり、ということなのかなぁ。
二人の表情にぐっと来るものがありました。
苦しいような嬉しいような不思議な気持ちになります…。

派手さはないけれど、いい映画でした。
のあ

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