ヴィム・ヴェンダースやジム・ジャームッシュから厚い信頼を得て、数々の素晴らしい映画作品のカメラマンを務めたロビー・ミューラーのドキュメンタリー。
ロビー・ミューラーという人物が魅力的過ぎます!
日頃からハンディカムを片手に息を吸うようにカメラを回すロビー。
極ありふれた日常の光景をあれだけ魅力的な映像に昇華できたのは、ロビーのそういった習慣の中で培われた技術や感性があったのだなと理解できました。
「撮りたい、と心から思えるような脚本に出会えることは滅多にない。でも、ジャームッシュの作品なら脚本を観なくてもOKする」
このロビーの言葉に、ジャームッシュとの信頼関係がどれくらい深いものだったのかが分かります。
ヴェンダースやジャームッシュの素晴らしい作品は、ロビーなしではここまでのものになっていなかったと思います。
映画の歴史に時を刻むような、名ショットの数々をありがとうございました。
天国でもハンディカム片手に周囲を撮りまくっているロビーの姿が思い浮かびます。