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死霊魂のAのレビュー・感想・評価

死霊魂(2018年製作の映画)
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II部、Ⅲ部のみ
生き延びた者、遺族、管理し時には虐げる立場にあった者。彼らの語りによって当時の凄惨さを浮かび上がらせる。当事者本人も遺族も、些細な選択や環境の違いによって行く末が分かれていくあたりは本当にシビア。うさぎ小屋のおじさんのインタビューで、奥さんが夫の話を黙って聞きつつ涙を何回も拭う仕草が特に胸に残った。

撮影者が荒野を歩くとき、吹きさらしになった骨が折れる。死んだ人間は永遠に沈黙する、あるいはその骨が折れる音こそ彼らの叫び声なのか。タイトルの重みを受け取るための最後の長回し。
I部観たい。
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