上海十月

雁の寺の上海十月のレビュー・感想・評価

雁の寺(1962年製作の映画)
3.0
以前観た時は、生臭坊主の話で若尾文子が男を渡り歩くということしか覚えてない。今回、青年僧によって禅宗の腐敗と乱れを表現していたんだと遅ればせながら気がつく。これが水上勉の実体験だというから恐ろしい。生臭坊主と若尾文子のやり取りは、見事だが、キーマンとでも言うべき青年僧が、かなりの大根で物語の調子を破綻させている。川島雄三のいつもの事だが現在との対比を入れたがるのだが、これがあんまり成功してない。
上海十月

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