Nene

Mank/マンクのNeneのレビュー・感想・評価

Mank/マンク(2020年製作の映画)
4.5
期待以上でした。
フィンチャー親子すげえ。ゲイリーオールドマンすげえ。めちゃくちゃ面白かった。
パパの脚本に息子が監督でこの作品って。粋すぎる。

市民ケーン鑑賞済みだったこと、ハリウッド黄金期のスキャンダル加減とドロドロ具合と腐敗した感じは以前興味があって関連作や歴史を漁った過去があり、楽しめた。

30年代の黄金期ハリウッドって煌びやかな感じとは裏腹に掘れば掘るほど闇が深くなっていく感じ。やっぱおもろい。

LBメイヤーは最近観たジュディでも描かれていたようなモンスター具合が。本当にハリウッドの表裏を代表している感。

彼が言っていた、MGMには顔となるスターはライオンだけだみたいなこと言ってたの個人的には好きだった。お気に入りたちが泣くぞ。

カリフォルニア州知事選絡みの知識がなかったのでウワァっとなりました。悔やまれる。勉強しよ。

プロパガンダに対して違和感を持ち、どちらにもつくことはないと考えていMank。

政治における、候補者と対象地域における民間企業との癒着…ネトフリの投票のカラクリをダイジェストというドキュメンタリーを思い出しました。
アメリカ特有感。

ガンガン現代に向けてもメッセージを発しているじゃん…ちょっと主張強すぎかも。

でも、マンキーウィッツの頭で一回考えようよ。倫理観を持とうよ。過激な主張や、意志表示には慎重になろうよという、人間味あふれる根本概念がユーモアたっぷりに描かれていたの魅力的だった…ウィットに飛んだってこの人のためにある表現なんじゃないか?って思うくらい。

実際のオスカーで、市民ケーンはめちゃくちゃノミネートされるも脚本賞のみの受賞って闇だよな。

これでオスカーの受賞しまくったら凄い意味のあるものになりそう。

ゲイリーオールドマン圧倒的主演男優賞
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