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ザ・ハントのwoosのレビュー・感想・評価

ザ・ハント(2020年製作の映画)
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TOHOシネマズ日比谷にて字幕版を鑑賞。
2020年新作劇場鑑賞62作目。
客席はほぼ満席。
テーマ「イデオロギー」

[全体として]
シンプルなマンハントものかと思いきや、保守(一般的には共和党支持者)と革新(一般的的には民主党支持者)の戦いがベースにあって、しかも「狩られる側が保守的で庶民」「狩る側が革新的で金持ち」というなんだか一般的なイメージから考えるとあべこべな構造だが、まあ保守にも革新にもいろんな人はいると思うので、そこは逆に現実的なのかもしれない。

[良かったところ]
開幕そうそうあまりにも主人公然としたキャラクターたちに訪れる運命で、この映画はなにが起こるか分からないという製作者からのメッセージを感じた。これは非常に驚いた。
対立する人同士にも分かり合える部分があるというテーマが流れている気がしたし、この作品(映画という意味ではなくあくまで『戦いという作品』)を完成させるために対立する二人が力を合わせているようにも見える展開もあって決してイデオロギーの対立にネガティブな印象を与えていないと思う。

[気になったところ]
この手の映画ではしばしば殺される理由があって殺される人というのが出てきて、その人が殺されるシーンは結構溜飲が下がるのだが、この作品にはそういう人がいなかったなぁ。

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人が死ぬ運動会映画です。
面白かったです。
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