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ザ・ハントのGreenTのレビュー・感想・評価

ザ・ハント(2020年製作の映画)
3.0
「ブラムハウスかよ!けっ!」って高を括って観たら、意外にも面白かったです!

しかし良かったところはネタバレになってしまうので、コメント欄に書きます。

この作品話題になっていたので予約してあったのですが、ブラムハウス制作とは知らず、オープニングでいきなり目玉ぶち抜き!みたいのが出てきて「こういう映画なのかよ!」ってガッカリしたのですが、ここで止めないで良かったです。

ネタバレせずに言えることは、これはホラー映画ではなく、アクション映画だなあ〜ってことです。最初の目玉とか、グロ設定は「ブラムハウス銘柄」だから、グロもないとダメ!って言われて入れただけなんじゃ?って思いました。

アメリカではこの映画は保守派とリベラルの争いを風刺したと言って、ポリティクス好きな人からは色々言われているらしいんですけど、そんな目くじら立ててどうこうってほど突っ込んだ風刺だとは思いませんでした。

トランプ大統領がこの映画をけなすツィートをしたんですけど、明らかに「観てないなあ」って思った。トランプは、「ハリウッドのリベラル・エリートたちは、自分たちが暴力的なくせに、それを他の人のせいにする」と言って、この映画を批判しているようなんですけど、この映画が言っているのはまさにソレで、リベラル・エリートをかなりおちょくった内容になっているのに、なんでトランプが批判するのか?観てないか、それとも観ても洞察力がなくてわからないのか?

だってこの映画のリベラル・エリートたちは、ジェンダー問題とか環境問題はすっごい気にかけるのに、トランプ支持層の保守派を殺すことにはなんの罪悪感も感じていない(笑)。私は2016年の選挙でトランプがヒラリーに勝ったのは予想通りで、どうしてかって言うと、ヒラリーってハリウッドからものすごい応援されてたじゃないですか?でもハリウッドのリベラルって、この映画で描かれるリベラル・エリートのイメージそのもので、だから「トランプはヤバいけど、ヒラリーも胡散臭いよなあ〜」って感じだったんですよね。

まあいずれにしても、「いるよね、こういうリベラル!」とか「保守派っぽい!」くらいの小ネタで、どっちがどっちを制裁する!みたいな映画じゃないんですが。でももしかしたら問題はそこじゃなくて、アメリカ人は自分たちが同じ国民同志なのにこんなバカげた対立の仕方をしているってのを見せつけられたのが悔しくて、羞恥心で色々言っているのかな?

この先はコメント欄で!
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