爆裂BOX

血を吸う粘土~派生の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

血を吸う粘土~派生(2019年製作の映画)
3.9
ノロイの粘土カカメによって殺された伏見恭三の娘果林は警察から父の死を知らされ、火葬された父の遺骨を受け取るが、その遺骨にカカメの一部がくっついており…というストーリー。
「血を吸う粘土」の続編ですが、前作のラストの東京上陸の場面から始まると思いきや、そこに至るまでに前作の後もう一つの場所で起こったカカメによる惨劇を描いています。
前作のある意味呪いを生み出す元凶ともいえる伏見の娘が参加することになった美術品制作キャンプでカカメが暴れます。主役の果林初め登場する女の子たちが皆可愛いのは好ポイントですね。そんな彼女たちが次々犠牲になっていきます。襲撃シーンはクリーチャーホラー的な感じとスラッシャー的な感じが味わえて何かお得感がありました。
カカメが人間の体を取り込んだり、切られた体の切り口からグチョグチョと這い出てくる様を特殊メイクで表現されており、見事な気持ち悪さですね。小鳥を捕まえるシーンでの回りくどいやり口には笑いました。アレ首切り落として伸ばしていくよりある程度歩いて近づいたほうが早かったよね(笑)
前作に登場した藍那先生も再び登場。カカメを追って惨劇を食い止めようとします。でも、後半の戦いではアホ芸術家に椅子に縛られたりしてあんまり役に立ちませんでしたね。
折り合い悪かった同じ目標を目指す義理の姉妹が終盤でカカメの襲撃から咄嗟にお互いを庇い合う姿はベタながらグッときました。
津田寛治さんは冒頭のおさらいと死体役での登場だけかと思いきや終盤に意外な形で登場しましたね。前作ではカカメが腹から登場しましたが今回はカカメの腹から登場する逆転は面白いです。
ラストで東京で大暴れなシーンがあると思いきや暴れなかったのは残念。上京した時点で満足したんですかね。
カカメ役は笹野鈴々音さんだったんですね。
今回も楽しめましたが、前作の方が好きだったかな。でも、前作楽しめた人なら楽しめるのではないでしょうか。