minorufuku

血を吸う粘土~派生のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

血を吸う粘土~派生(2019年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

前作で粘土カカメに殺された実業家の娘が主人公。父の遺体を受け取ったあと、彼女はある芸術家とのコラボレーションに参加する。それは6人の女性アーティストとの制作キャンプだった。しかし、キャンプにカカメの一部が紛れ込んだこみ復活したことから次々と犠牲者が増えていき......という話。前作の思わぬクオリティの高さに感動したのでレンタル。

前作が日本崩壊レベルの惨事が起きそうなラストで終わっていたのだが、本作はその手前の時点のお話。
設定舞台も田舎での美術品の共同制作の場で女性キャラクター中心という似通ったシチュエーション。正直前作で粘土の秘密は分かっているので新鮮味は感じなかった。
とはいえ、変幻自在な粘土のうねうね動く造形の不気味さは健在で、粘土の犠牲になった女優たちの特殊メイクもエグかった。人間ドラマとしては、ヒロインが育てられた家の娘との愛憎入り混じった関係や、前作の美術教師の使命感がよく描かれていた。
前作で死亡した津田寛治が最後に一瞬出てくるのだが、そのインパクトがすごい。今では中堅役者なのによくあのシーンのだけの仕事を受けたよなあ...
minorufuku

minorufuku