ジェイD

シャン・チー/テン・リングスの伝説のジェイDのレビュー・感想・評価

4.5
冴えない平凡(になりたかった)兄ちゃんが親との確執に向き合い戦うマーベル発中華アクションお伽話!(ぼうや〜♫)🌸🐉💍🐯💧 元ネタというかいろんな要素のミックスに心躍るMCUの新時代。

悪に染まり"テン・リングス"を組織する父を止めるために、かつて自らを鍛えた父から逃げたシャンチーは仲間たちと母の故郷に向かい、戦いへの意思を固める。

まず最初からおったまげました。ずっと中国語が流れ続けて、これマーベル映画だよね?と戸惑った戸惑った。英語字幕on日本語字幕で画面半分文字で埋まっちゃったよと笑いながら不思議な感覚を味わえました。ブラックパンサーでもここまでアフリカ語じゃなかったです、なんならもう慣れちゃって英語が聞こえた時え?ってなりました。ここまでグローバルなのも良いですね。

あとカンフーアクションのスマートで力強い戦いが楽しい!とにかく無駄が無く、守る攻める決めるのバランスが良くて爽快。印象的だったのが、パンチやケリといった攻撃重視の"剛"の戦法と、舞のように攻撃を捌き鈍く重い音とともに決める"柔"の戦法があったこと。明言されるわけではないけど動きでわかりやすく魅せてくれます。どちらが強いのかというのも変な話なのだが、この2つがぶつかるバトルシーンはどこかロマンティックでウットリする。

そしてこの映画は最近の流行りとも言えるのか、ジャンル変態映画である。あの、変態っていうのはあれね、変わりゆくってことね、エッチとかそういうことじゃない、念のため。
前半は次々にいろんなところでその身だけで戦うカンフーアクション。その後両親との関係に迫る中盤ドラマパートは赤色ベースにカラフルに彩ったアート映画でもある。前半は都会でネオンでな画が多いが、この辺以降は現実離れで自然に満ちた中国の伝説の世界へと連れていかれる。そして最後はモンスターバトル。言ってる人多いけどファンタビっぽい神秘的かつ大味な超常的大戦になる。存分に「ヤッベェ…」を浴びることができる。

MCUとはいえ、今回はオリジン映画なので良い意味でストーリー自体は抑えめで普遍的(映像は飛んでる)。エンドゲーム後でも地に足ついた作品やってくれるのは嬉しい。
ただどんな話かと言われれば一言で、某少年が神話になるロボットアニメのアレでした笑 なんとなく今年の3月に映画館で観た気がしました笑 観てない方はぜひそちらも笑 逃げちゃダメです。

「マーベルらしくない」との声もチラホラありますがそこが良いんじゃん!って思うし、最後はしっかりMCUに繋がります。ホントにアイアンマンのラストを思い出しました。タイムリーで梨泰院クラスでお馴染みのパク・ソジュンさんがMCU入りすることがニュースで伝えられました。こうしたアジアのスターがユニバースを広げていくのは嬉しいものですね〜。ようこそシャン・チー、MCUへ!!

ディズニーさんいいんですよ?サンフランソウキョウ在住のヒロ・ハマダ君の逆輸入実写化いくらでも待ちますよ?(詳しくは「ベイマックス」をチェック✨)

コメ欄でポスクレあたりについてちょびっと。
ジェイD

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