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シャン・チー/テン・リングスの伝説のRenのレビュー・感想・評価

3.5
たしかに面白かったです。初のアジアン・ヒーローを描く、MCU第25作目。特に予備知識が無くても大丈夫だし、フェーズ4いけるかも!と期待を膨らませる優秀なアクション映画でした。

主演のシム・リウの身体性に惚れる...。カンフーみを伏せ持つアクションシーンは洗練され過ぎていて、もはや社交ダンスのように見えなくもありませんが、そこに説得力を持たせる彼のフィジカル!キャスティングした人は素晴らしい。
シャン・チーが割と冒頭から、そもそも強さを持っていた人物ですよ、という前提で進むのもテンポの良さに一役買っていた気がします。0スタートでの成長譚ではなく、鷹が爪を隠してた設定、MCUだとあまり無いかも?
お話や世界観は、『ムーラン』や『ラーヤと龍の王国』などのヒットしたアジアのアクション映画の面白い部分を沢山含んでいて、問答無用で楽しめました。ポリコレ配慮!アジア!アジア!と押し付けになる以前に、映画として面白いことの重要性を改めて感じます。
ただ、今作を「ター・ロー村前」「ター・ロー村後」に二分割したとき、前者のほうが面白かったな〜...と思ってしまったのが個人的に残念な点。個人的白眉は、マカオでのビル外壁足場アクション。あと、全体的にアクション (特に終盤) のカメラワークが若干何をやっているのか分かりづらかったです。
物語上居なくてもいいんじゃない?的な空気になってるキャラクターが数名いたのは普通に残念。終盤の大人数かつ大規模戦闘も凄いことをやっているはずなのですが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観賞済みの私たちは、物足りなさを感じてしまうむず痒さ。笑
ラストは想像を遥かに超えるファンタジー具合に面食らいつつ、それでも大画面で観るだけの価値はあるバトルに飲まれました。意外と重要な場面は画面が暗いことが多いので、そういう意味でも劇場観賞が吉。
テン・リングスが相当なチートアイテムなことが十二分に分かったので、これがフェーズ4以降どう活躍していくのかがすごく楽しみです。

ケイティと、変に恋仲にならないのも私としては良かったです。仲良し有能バディ感が好き。彼らが、普通に市井の人間であることを描く前半パートで一気に愛着がわきました。観賞後の帰り道のBGMはもちろん、『Hotel California』で。