ワカンダの"帰還"を待っていた
チャドウィック・ボーズマン亡き後に製作された『ブラックパンサー』2作目。全編からスタッフ、キャストの様々な想いが伝わる作品であり、MCUの枠を飛び越え、一本の映像作品としても華やかで美しいエモーショナルな作品。
"想い"さえあればブラックパンサーは生き続ける。
自然を上手く魅せる映像美、やはり雑に見えてしまうがフェーズ4の他作品よりは断然マシなVFX、「生」と「死」にフォーカスを当てた物語、魅力あるヴィラン、といったありとあらゆるコンテンツを融合していながらも、何一つ脱線していない完成度。無駄に他のMCUの世界感と繋げるよりも、綿密に『ブラックパンサー』の良さを発揮させた方が何倍も満足度が違います。
フェーズ4の終わりに相応しく、低迷しつつあったMCUの株を一気に上げた本作。冒頭からポストクレジットまで観客の涙腺を崩壊させてくる良作。新たなブラックパンサーの活躍に今後も期待です。
