このレビューはネタバレを含みます
息もつかせぬ展開の連続で160分があっという間だった!全編クライマックスだから退屈することない。
冒頭から最後までとにかくチャドウィック・ボーズマンへの愛とリスペクトに溢れている。正直、俳優の死っていうメタ的な要素を余りに絡ませすぎるのは不安だったけど、他のフェーズ4作品よりよっぽどうまく「喪失と継承」の作品に昇華されていたと思う。
なにより一番嬉しかったのはキルモンガーのサプライズ登場。
復讐に燃える主人公と、その背中を押すかつての強敵って構図燃えるよね?ご飯何杯でもいける。
キルモンガーが言うとおり、祖先の仇討ちのためにハーブの力を求めるっていうのはまんま彼と一緒。そこで祖先の平原ではなく、燃える玉座に佇むキルモンガーがいるっていうのはホントによく出来てる展開だと思う。
ただ強いて強いていうなら、セリフはいらないので祖先の平原にいるティ・チャラを一瞬でいいから見せてほしかった。ネイモアを殺すか葛藤してる時にチラつくとかだったら最高だったんだけどなぁってていう。まぁ大傑作なんでいいんですけどね。
フェーズ4は正直色々思うところはあったけど、この作品で締めくくれたのは僥倖だった。『Secret Wars』もぜひともライアン・クーグラーにお願いします!