ShinMakita

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのShinMakitaのレビュー・感想・評価

2.1
小国ワカンダの国王にして守護者ブラックパンサーであったティチャラが亡くなって一年。テクノロジーの源ヴィブラニウムの存在が明らかになってワカンダが各国から狙われる状況のなか、米国CIAはヴィブラニウム発見装置を入手し大西洋の海底採掘に乗り出していた。しかし作業中、謎の集団に襲撃され採掘隊が全滅してしまう。この集団は、これまで存在が知られていなかった海底人国家タロカンの戦士たち。タロカンはワカンダ同様ヴィブラニウムを所有し、独自の生活圏を築いていたのだ。その王ネイモアは、ヴィブラニウム発見装置の開発者の命を狙い、やがては地上国家との全面戦争を計画しているらしい。一方、採掘隊襲撃の濡れ衣を着せられてしまったワカンダでは、タロカンの暴挙を止めようと王女が善後策を検討するが、ティチャラの妹シュリが王女の制止を聞かず、装置開発者リリを保護するためボストンに飛んでいってしまい…


「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」

以下、ネタバレ・フォーエバー。




➖➖➖

ネイモアの登場・タロカンとの全面戦争危機というMCU的世界観プロットと、チャドウィック不在で新たに構築された家族愛・伝統継承ドラマがしっかり密接に組み合わさって、ストーリーが抜群に良かった一本。スペースオペラや神々が出てきて時空を越える大風呂敷話もいいけど、やはり現実と地続きなポリティカルな話の方が好みなので、これは性に合ってたな。


ライアン・クーグラーは、ストーリーテラーとしての腕が抜群だし、アクションの見せ場・アガリ具合の計算も上手いし、一作目も本作もスパイ映画的側面もあるので、次期007映画の監督に候補であがっても、全く驚かないね。



今後のMCU的には、ヴァルがCIAのトップとなったことで彼女の「サンダーボルツ」がワカンダやタロカンに攻撃を仕掛ける可能性も出てきたかもってとこと、リリちゃんの「アイアンハート」がどんな活躍見せるのかってとこが俺的注目ポイント。アントマンがわけわからん世界に飛んじゃって…という映画にはあまり食指が動かんなぁ^_^
ShinMakita

ShinMakita