よしゅあ

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのよしゅあのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

○鑑賞後にパンフレットを読んだのですが、ネイモア役のテノッチ・ウエルタ・メヒアが「贈り物に対して感謝を示すには、身に付けるのが一番。もらったシャツを着たり、もらったケーキを食べたりして喜んでいる姿を見せればありがとうの気持ちも伝わりやすい。映画の世界もそうで、続編を作って、現実に起きた事を盛り込んで、新たなるフィクションにする事がチャドウィックに対する最高の『ありがとう』だと思う」とインタビューで話していました。例えば…物語の中で代役を立てたり、別の世界で活躍していて今はワカンダにいないとかもできたはずだけど、そうしなかった理由みたいのがよく伝わってきて、涙が出た。

○物語の終わりで子どもが紹介されるけれど、お父さんも兄ちゃんもお母さんもいなくなって、家族は誰もいないって思っていたシュリに「1人じゃないよ、僕もいるよ」って言っているみたいで、良かった。

○気になる事もあった。ホークアイのケイト・ビショップ、ミズ・マーベルのカマラ、トムホ版スパイダーマン、そして今作のリリなど「喧しくて、ウザくて、大人の言う事は聞かない」そんなティーンエージャーの描き方がパターン化されているよね。人種、性別に対しては過去の「普通」に捉われた描き方から改善されてきたけど、10代や若い人の描き方は未熟で浅はかで衝動的、煩く落ち着かない子ども像ばっかりだなって。たくさんの登場人物の中で多様性が確保される事が今後のMCUの課題かなと私は思ってる。

最後に。今回は吹き替えで見たんだけど、エムバクはジャイアン感なくなってた!

2022/11月
よしゅあ

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