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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのanikaのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

一概に面白いなんて言えない作品。良作。
継承と追悼がしっかり描かれてる。
アクションシーンが少ないにも関わらず、ヒーロー映画として成り立ってるし、シュリの絶望と葛藤を乗り越えて成長していく姿はひたすらにかっけぇ…

ブラックパンサー1では、ちょっと生意気で、ただ可愛くてわがままなシュリが、兄と母親の死と向かいあって強くたくましいブラックパンサーとして成り上がってくる姿にグッとくる。
大好きだった研究で兄をサポートしてた故に、亡くなってからの逃げ場がそこしかなく、よりのめり込んで考えないようにする姿は、本当に凄く人間味があって切なくなる。

ヴィラン側の構成もしっかりしてる。
ただの悪ではなく、守るべき民がお互いにいるからこそ、少しのいざこざが大きな戦争に繋がる。守りたいモノと、守るべきモノの葛藤も本当に良かった…。脚本相変わらずうめぇって...。

タイロンの映像美えぐいね。
暗い演出が多い中で、都が現れた瞬間、青い光と映像で圧倒された。たまらん…
生捕りされて不安が募る中で、和解し平和に収まるかもしれないと、シュリに少しばかり希望を与えた国の探索。そして、タロカンの全貌が映るあの演出!!
なにあれまじで…!にこにこ!!
ブラックパンサーは民族衣装や小道具、生活の断片を感じれる演出が本当に素敵だし、タロカンが出来上がるまでの過程も繊細に描かれてる所が、本当に文化として完成されてる。毎回見惚れてしまう。
構成、演出、美術面でも完璧だった。
重すぎるに決まってる。それが良かった。

あと、外の世界でセットアップ着てるシュリくっっっそ可愛かったんだけど??????
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