サクチューン

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのサクチューンのレビュー・感想・評価

5.0
ブラックパンサーが残してくれた意思とは何か?
改めて考える『責任と意思の天秤』


チャドウィック・ボーズマンが逝去し、最初のブラックパンサー。

ブラックパンサーが亡くなってしまった…。
その失意はワカンダを包み込むのだが、世界はワカンダの力の源を欲しがり続けるのであった。
から始まる本作。

ブラックパンサーが亡くなり王国は混乱するが、世界は待ってはくれないわけで。
そんな渦中、母と妹が悲しみを背負いつつも『国の代表としての責任』に向き合う本作。

確かに新たな設定やキャラクターが乱立している分、ストーリーに少しだけ混乱を与えるが…それは些末なこと。
『ブラックパンサーが大事にしてきたこと』
それを
『ブラックパンサー無き今、どれを選択するのか?』
約3時間定義づけしたのはとても良かった。

特に『選択の源』を改めて思い起こす場面は、責任と意思の天秤を均衡にし『ブラックパンサーというヒーローが持つ責任』を次世代が継承するにふさわしい表現だったことも印象的。

マーベルのブラックパンサーという作品ではありますが、チャドウィック・ボーズマンという人間が映画を通して与えたメッセージを大事にし次の世代へ繋げようとした本作、ご鑑賞してみてはいかがでしょうか。