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喜劇 愛妻物語のkoheiのレビュー・感想・評価

喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)
4.2
途中「なに見せられてんのこれ?」とはなりながら、笑いが止まらない115分。『百円の恋』の脚本家・足立紳の自伝的小説を映画化した本作は、売れない脚本家である夫に失望する妻(水川あさみ)とその妻ととにかくセックスがしたい夫(濱田岳)の苦々しい日々を、徹底的に“喜劇”として描いていく。

期せずしてここ数日で家族映画を5本も観ることになった。いろいろ見比べて一番気になったのは、役者たちが「ちゃんと家族に見えるか」というその一点。どれだけ豪華な俳優をそろえたって、家族に見えなければ仕方ないんで。そういう視点で見たとき、この『喜劇 愛妻物語』はすごい。水川あさみと濱田岳、これはもう本当の夫婦にしか見えなかった。(ちなみに一番きついのが『ひとよ』、一番いいのは実際の叔父・姪をキャスティングした『わたしの叔父さん』)
水川あさみはベストアクト級の演技で、ほぼほぼしかめっ面なのになぜか惚れてしまうという現象に観た人ぜんいんが陥ると思う。
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