Inagaquilala

海辺の映画館―キネマの玉手箱のInagaquilalaのレビュー・感想・評価

3.9
大林宣彦監督は、この作品では、完全に彼の映像作家としてスタートした時期の創作姿勢に戻っている。「遥かなるあこがれギロチン・恋の旅」や「いつか見たドラキュラ」の頃に。溢れんばかりのメッセージと万華鏡のような意匠を凝らした映像が、約3時間、ぎっしりと詰まっている。「HOUSE ハウス」以前からの大林ファンとしては、とにかく楽しい作品だ。20年ぶりに尾道で撮影したということだが、劇中の海辺の映画館「瀬戸内キネマ」には、思わず誘われる。
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