Rocko

ハスラーズのRockoのレビュー・感想・評価

ハスラーズ(2019年製作の映画)
4.0
Fan's Voiceさん試写会にて鑑賞。

ジェニファー・ロペスがストリッパーの役を演じ、金持ちを騙しながら派手に豪遊、時々ポロリな映画だと思って応募したことを深く反省しております。

ジェニロペのポールダンスと50歳とは思えないスタイルと美ケツを観るだけでも劇場に足を運ぶ価値あり。
作品内では様々な角度から撮られているのですが、どこからどう見ても何を着てもカッコいいです。
毛皮のコートを纏うと溜息が出るほどゴージャスで美しい…✨
製作にJ Loの名前がありましたが、あれだけのダンスをこなすラスボス的な貫禄でありながら助演で何とノーギャラ出演らしいです!

主演は台湾系アメリカ人のコンスタン・ウー。アジア系女優が主役を演じるのも嬉しい。JLoの引き立て役に留まることなく自然な演技でよかったですね。
もう本物のストリッパーやってたカーディー・Bといい女性陣みんなヴィジュアルから個性溢れすぎでしょ笑

宣伝通りストリッパーが金持ちから搾取するストーリーで間違いは無いものの、かなり丁寧に社会における女性問題を描いており、シスターフッド色が濃かったです。
me too運動も盛んに行われたアメリカでウケたのが非常によくわかります。

作品内で「姉妹」という言葉が盛んに使われますが、これは単なる女性同士の友情や仲良しアピールの姉妹ではなく、シスターフッドのコンセプトである友情より先にある社会的な女性の連携を伝えているのだと思いました。

ストリッパーという職業からわかるように、社会における女性の立場や抑圧で生まれる連帯感から自然と仲良くなり犯罪に手を染めるのですが、これは社会的変化を起こそうとする女性達の革命の物語だと思います。
もちろん犯罪という方法はよくないですが、じゃあ経済危機を引き起こしたウォール街の男達に罪は無かったのか?との開き直りが的を得ており、音楽もエンタメ部分も楽しみながら社会派ヒューマンドラマも味わえる見応えのある作品でした。

あと、すごく英語が聞き取りやすかったので、字幕より英語で見た方が言いたいことがよりよく伝わって来ました。

2020年10作目
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