イチロヲ

地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガンのイチロヲのレビュー・感想・評価

4.0
レジャー化計画に参加することになった劇画作家の青年(石川博)が、組織内に怪獣島を消し去るための陰謀が蠢いていることを察知する。サイボーグ怪獣ガイガンがデビューしている、東宝ゴジラ映画第12弾。

前作に引き続き、あらゆるところに当時のポップカルチャーが反映されているため、怪獣が出ていなくても映像的に面白い。主人公の青年が脆弱なのに対して、ヒロイン(梅田智子&ひし美ゆり子)が強靭なところにも、ウーマンリブを連想させられる。

怪獣同士の争いは「ゴジラ&アンギラス対ガイガン&キングギドラ」のタッグマッチがメインイベント。ゴジラが正義の怪獣へとフェイスターンしており、流血戦を強いられるほどのハードコアマッチが展開される。

過去作から映像を流用しているが、そこはプロレス脳を利用して「テンプレムーブ(毎試合見せる定形通りの動き)」として楽しめばオーケー。見るからにジョバー(負け役)のアンギラスが意地を見せる試合展開もグッド。
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