エイデン

地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガンのエイデンのレビュー・感想・評価

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売れない漫画家の小高は、オリジナル怪獣のデザインの売り込みを行っていたが失敗
しかしすぐにマネージャーのトモ子に、東京郊外で建設中のテーマパーク“世界子供ランド”での仕事を紹介される
早速 小高は、ランドの象徴でもある怪獣“ゴジラ”を模した“ゴジラ塔”内部の事務局へと面接に向かう
小高の前に現れたのは事務局長のクボタという男
妙な話し方でランド完成の暁には平和の敵である怪獣を抹殺すると豪語するクボタに胡散臭さを感じながらも、小高はランドには子どもを呼ぶための怪獣が少ないことをアピールし、何とかデザインの依頼を受けることに成功する
明くる日、小高は仕上げた怪獣のデザイン画を手に意気揚々とランドの事務局へと向かうが、その途中 入り口から飛び出してきた若い女性とぶつかってしまう
女性は焦った様子でそのまま小走りでその場を後にするが、磁気テープを落としていったのに小高は気がつく
仕方なくそれを拾って中へ入ろうとすると、今度はクボタが部下を連れて女性を追いかけていくのだった
クボタが行ってしまい、あてもなく事務局の中をうろついていた小高は、電子機器の並ぶ部屋のデスクで熱心に何かを書いている青年と出会う
その青年は若くしてランドの会長を勤める須藤といい、片手間に高度な計算式を解いている変人だった
結局手ぶらで帰る羽目になった小高は、ランドでぶつかった女性 マチ子と、その友人 高杉に落とした物を返せと迫られるが、拳銃を突きつけられたと勘違いした小高は失神してしまうのだった
介抱され目を覚ました小高に2人は、事情を説明する
ランドの建設を行っていたマチ子の兄 武士が3日前から行方不明となっており、彼女は兄がランドに監禁されていると睨んでいたのだ
そこで兄を探す手掛かりになればとテープを盗んできたのだという
あまりに突飛な話だったが、小高もどこかランドに不信感を持っており、テープを再生してみることに
しかしテープから流れたのは謎の電子音のみ
肩透かしを食らう3人だったが、テープの発信を感知したランドの須藤とクボタは慌てた様子を見せていた
そしてその音に“怪獣島”のゴジラと“アンギラス”が反応を示し、アンギラスが日本へと向かい始める
果たして世界子供ランドに隠された秘密とは・・・



ゴジラシリーズ12作目

ゴジラのヒーロー化が推し進められた作品で、人間側への被害を与えなかったり、ヒーローものの主題歌みたいなのが製作されたりしている
ちなみにゴジラとアンギラスが吹き出しを使って直接喋る描写も存在する
怪獣王と呼ばれるだけあってゴジラとアンギラスには上下関係があるみたいだけど、仲の良い先輩後輩みたいで面白い
人間の描写も活劇チックで、コミカルなやり取りもありつつ明快で観やすい

そんな中 敵となるのはMハンター星雲人という行きすぎた科学技術を武器とする連中で、科学進歩へのアンチテーゼとして描かれているらしい
敵怪獣もお馴染みのキングギドラに加え、ガイガンが初登場
バイザー状の目に両手のカマ、丸ノコが腹部に埋め込まれているなど、改造を施されたサイボーグ怪獣で、クールなデザインがウケて人気となった
ゴジラやアンギラスをいたぶって喜ぶような様子を見せるなど、なかなかの悪党ぶりを発揮する

戦闘シーンではゴジラ、アンギラスvsガイガン、キングギドラというタッグマッチが観られ、プロレスのような展開になっている
またガイガンの攻撃でゴジラが出血するなど、これまでになかったほど戦闘シーンは激しめ
一方で過去作品から引っ張って来たシーンも多く、どこかで観たことがある戦闘シーンも多い
予算ががが

ぶっ飛んだ特徴は無いものの堅実に観られる一作
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